幅広く理論が学べる「エンジニアのためのマネジメント入門」読んでみた
マネジメントスキルを高めるために「エンジニアのためのマネジメント入門」を読んでみました。 感想としては、ジュニアからミドルのエンジニアリングマネージャー向けの本で、より理論的かつ幅広い内容を取り扱っていると感じました。
「エンジニアのためのマネジメント入門」とは
2023年3月に技術評論社から発行されており、複数の会社でマネジメントや組織開発に従事された著者が、「エンジニアリングマネージャーとは何か」というきっかけで、エンジニアリングマネージャーの基礎的・基本的な知識と技能を一冊にまとめることを目指して書いています。
具体的な内容としては、対話の基礎から、チームの作り方、戦略の考え方、戦略の実行、人材の成功というテーマを幅広く扱っています。
- 対話の基礎
- ティーチング、コーチング、フィードバック、メンタリング
- 1on1の進め方
- 会議の進め方、ファシリテーション
- チームの作り方
- 委譲
- チームのフェイズとリーダーシップスタイル
- 良いチームの作り方
- 戦略の考え方
- 戦略とは何か
- 内部環境と外部環境
- 戦略の実行
- 戦略の実行
- 組織デザイン
- 人材の成功
- 人材採用の進め方
- 育成のための人材の評価
- 技術戦略・技術選定
- 技術戦略を描く、技術選定
特徴として理論や研究などを元にしたマネジメント知識を学べる
「エンジニアのためのマネジメント入門」を読んでいて特徴的だと感じたところは、理論や研究などを元にしたマネジメント知識を学ぶことができるところだと感じました。
例えば、チームの作り方の部分ではタックマンモデルやバリューチェーンを紹介していたり、戦略の実行の部分では管理会計と財務会計(PL/BS/CF)の基礎について説明しています。
経営学、戦略論、組織論などエンジニアリングだけに閉じず、マネージャーとしての理論的知識を頭にいれつつ、エンジニアリングとの関連を考えるきっかけになるでしょう。
マネジメントになれてきて、「再現性をより高めたい!」「チームでより高い成果を出したい!」といった方には学ぶことは多いはずです。ぜひ読んでみてくださいませ。