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プロダクトマネジメントが網羅的に学べる「プロダクトマネジメントのすべて」を読んでみた

プロダクトマネジメントについて網羅的に学べる「プロダクトマネジメントのすべて」を読んでみました。 書籍内では、プロダクトマネジメントの知識、スキル、方法論、マインドセットが網羅的に紹介されています。 プロダクトマネージャーはもちろんのこと、エンジニア、デザイナー、マーケターなどプロダクト開発に関わる人にも役立つ情報がつまっています。

「プロダクトマネジメントのすべて」とはどのような本か

  • 「プロダクトの軸がない」
  • 「プロダクトマネジメントがいまいちうまくいっていない」
  • 「プロダクトチームがいまいちワークしていない」

といったことはないでしょうか。

本書では、プロダクトマネジメントに関わることが網羅的に記載されています。

  • プロダクトづくりのゴールや方法論:プロダクトの成功の定義とプロダクトを網羅的に検討するプロダクトの4階層
  • プロダクトチーム:ステークホルダーをまとめプロダクトチームを率いる方法
  • プロダクトマネージャーについて:プロダクトマネージャーに必要な基礎知識、スキル、役割、キャリア、組織の成長

といったことがまとまっています。

「プロダクトマネジメントのすべて」から得られること・得られないこと

「プロダクトマネジメントのすべて」は、プロダクトマネジメントの活動やプロジェクトマネージャーとしてのキャリアといったことを俯瞰して把握することができ、プロダクトマネジメントの指針として使えます。

例えば、

  • プロダクトの成功の定義に合わせると、自分たちのプロダクトのバランスは取れているのか?
  • プロダクトの4階層に照らし合わせるとうまくできていない部分はあるか?整合性はとれているのか?
  • ステークホルダーをより上手くまとめるためにどうすればよいか?
  • プロダクトチームを率いるためにどのように振る舞うとよいか?

といったことを考えることができます。

逆に、内容が網羅的であるがゆえに各知識や方法論の具体的なことは学べません。 例えば、ユーザーインタビューについて簡単にやり方はのっているもののこれを読んで実施できるかと言われてたら難しいでしょう。

そのため、本書から概要とプロダクトマネジメント上の位置づけを学び、詳細な実施方法やテクニックは専門書を読むような使い分けをするとよいでしょう。そういう意味では、バイブルのようにプロダクトマネジメントに困ったときに俯瞰して読み直すと有効活用できるでしょう。

プロダクトを網羅的に検討するためのプロダクトの4階層

書籍では、プロダクトを網羅的に検討するための「プロダクトの4階層」という考え方が紹介されています。 上から順に、プロダクトのCore(世界観)、Why(目的)、What(解決策)、How(具体的な実現方法)という流れになっています。

プロダクトの4階層はプロダクトを俯瞰的に見ることで次のようなメリットがあります。

  • 各階層で整合性がとれた強い軸の通ったプロダクトになる
  • 各階層で仮説検証をしていくことで、どの階層の仮説が間違っていたかわかる
  • 体系的に考えていくことでどこがボトルネックになっているか把握しやすい

プロダクトを成功に導くチームづくり

プロダクトマネージャーは、ステークホルダーをまとめあげ、プロダクトチームを率いていく必要があります。そのために、役割分担、心理的安全性、情報の透明化、チームビルディング、ふりかえりといったことを整備していきます。

例えば、役割分担では、プロダクトマネージャー間でのプロダクトの担当範囲を決め、その上で各ステークホルダーやプロダクトチームとの責任範囲を明確にしていきます。そうすることで迅速な意思決定が可能になります。

プロダクトマネジメントのレベルをチェックしてみよう

プロダクトマネジメントクライテリア」という「プロダクトマネジメントのすべて」を元に作成されたチェックシートが公開されています。こちらは、あなたの組織のプロダクトマネジメントのレベルをチェックできるリストになっています。

ぜひ、プロダクトマネジメントクライテリアを実行し、プロダクトマネジメントのレベルをチェックしてみてください。そして、内容の理解を深めたい場合や改善方法を知りたい場合は書籍を手にとってもらえれば嬉しいです。